前回の続き。
東北大学を正門から出ると、親子連れが記念撮影をしていた。
来年受験するのかな?
東北大学は難関だ。ガンバレ!
(でも私は受験から解放されて十ウン年、よかったナァ)
などと思いながら「川を見よう」と川に向かって歩く。
14時過ぎの陽射しはもうすでに斜めがかっていて、寒さが一層増してきた。
東北大学から霊屋橋(おたまやばし)に向かっていくあたりは、大きなお屋敷が多い。
しかも、金田一幸助の事件簿に出てくるような、風格のあるおうちがちらほら。
これでベートーベンの「月光」でも聞こええてきたら雰囲気バッチリ、
耳をすませてみたがそこはしんと静まりかえり、人っ子一人いない。
さすがにおなかもすいてきたな、、、
と霊屋橋に向かう途中でバターの焦げるいい香りが。
思わず釣られてこれまた古そうなおうちがクッキー屋さんになっているところを訪れる。
けんと紅茶でも飲めるかな、と期待したが純粋にクッキーやさんだった。
なんと、66種類もあるらしい。
私はかぼちゃと、チャイニーズアーモンドの2種を購入。
とにかくおなか減ったよーと、霊屋橋を見ながらクッキーを食べる。
いかにも手づくりの、素朴な味わい。
もうこのころになると、寒いわ、ひもじいわ、さみしいわでなんだかテンション↓↓↓

後で写真を見て気付いたが、このあと写真真ん中ほどに見える大イチョウに再会する。
でも私は景色を楽しむ余裕もなく、若干メソメソしていた。
ハタから見たら失恋旅行かなんかと思われたかも。恥ずかしい。
遠巻きに人の視線を感じる気がするのは、考えすぎだろうか。
またまた後で知ったことだけど、この霊屋橋は映画の撮影で使われたらしい。
なんだか内省的にならざるを得ない橋なので、そういう映画の舞台になるのは納得。
ガイドブックを眺め、クッキーのせいでかなりのどが渇いたのでカフェ、カフェ、カフェ、、、を探す。
1キロくらい行ったところに、源吾茶屋という、づんだもちで有名なお茶屋さんがあるらしい、
と目標を明確にしそこを目指す。
源吾茶屋のある西公園までの道のりの途中には、そこここで紅葉の美しさを鑑賞できる、まさに杜の都。
魯迅の下宿先があったそうだが、素通り&見逃す。
AURAカフェという、マンションの1Fでこじんまりと営業しているカフェがあり、広瀬川を見ながらのんびりコーヒー飲めそうな、、、
とかなり迷うが、やはりせっかくの仙台なのだから、仙台名物を食べましょうと迷いを振り切り、ひたすら歩く。そのせいもあって、魯迅下宿先を見逃したのかもしれない。
でもよさそうなので、次回は行きたいな。
途中、野球場の見える高台で大イチョウと出会う。
おっきな木に出会うと、どこかで聞いた、「腕で輪ッかを作ってギリギリの太さが樹齢100年」というフレーズを根拠に比べてみることにしているんだけど、この大イチョウはそのセオリーにそったら樹齢100年にちょっと足りないくらいか。でもこの知識って磊落な父由来かもしれない。父は眉ツバ博士なので、いっつも「本当かなぁ」と思いながら私も木に問いかけるのだ。

「おいくつですか」
だいぶここらで歩くのにも疲れる。霊屋橋からこっち、ずっとゆるーい坂道なのだ。
公園まではまだ長いのかネエ?と地図を開くと、
疲れに追い討ちをかけるように突風に地図がさらわれ、それを追って右往左往という漫画みたいなシチュエーションに。坂道を転げ落ちた地図をひらいにいったその先には
藤坂神社というのがあったらしいので、「おまいりでもしてけー」って神様が呼んでいたのか?
この最中、こけてひざをすりむくというココ十年ないことを経験してしまう。
よって、再びメソメソモード。
まもなく目的の
源吾茶屋へ。
いかにも峠のお茶屋のような、緋色の毛せんの縁台に期待高まる。
ガラガラと扉をあけるとぷんと香るラーメンの香り。
ヌ?お茶じゃないの???
「いらっしゃいませーお一人様?」と威勢のいい声に通されたら、周りには色紙がいっぱい。
早速ほうじ茶が出される。うーん、ありがたいけど予想と違う味。
メニューはラーメンセットとか、おにぎりのセットとかで、和菓子+抹茶を想像していた私とはギャップのある、ドライブインが良くなった感じのラインナップ。
私は づんだ600円(注:複数で分けられる方にはお一人250円いただきます)を注文。

直径4センチのでっかいお餅が3つも入っていて、ボリューム満点。
枝豆のきれいなグリーンに、枝豆そのものの味。
甘ーくて疲れがとれちゃう。でもちょっとえぐみがあるかな。
2つめ食べたところでギブアップしそうだったけど、ま、なんとか食べて源吾茶屋を後にする。
ここは桜の名所だそうで、お花見しながらラーメン出してくれたら最高だし、そういう趣旨の店なのだろう。
美味しかったけど、もうちょっとシックな店を期待していた私は気勢そがれた感があるが、
ま、ひとときの休憩を経て元気回復。これから後半戦に向けて重たいおなかをさすりながら歩き出す。
次回は
賣茶翁 (ばいさおう)に行ってみたいな。←次回も行く気まんまん。
次の目標は、定禅寺どおりのケヤキ並木。
そこに行く間も、西公園の素晴らしい紅葉を堪能。

いい季節に街歩きできてよかったなあ。
そしてあらわれたる、ケヤキ並木。

金茶色に輝くそれは、軽くビルの5Fを超える高さ。
さっきのセオリーで行くと、樹齢100年はたってない大きさだけど、どうしてどうして立派でとても素敵で圧倒される。
公園の通りから、定禅寺どおりにわたるところで「
定禅寺ハーブギャラリー」に立ち寄る。
いい香りが店内にたちこめ、ひととおり見たらま、いっかなーと思っていたら、ハーブティを差し入れされた。おいしい。
まいったな、なんか買っちゃうかな、、、と目にとまったのが、ルームフレッシュナー、1000円。
3種類くらい試してローズウッド+マンダリンのフレッシュナーを購入。
エタノールにアロマオイルが混ざったそれは、きっとホテルの部屋を気持ちよい空間にしてくれるだろう。旅行先のホテルのにおいでも、苦しい時があるので、これから旅行のお供にしてもよさそう。
定禅寺どおりを歩いていると、
ウエディングカップルが写真撮影をしているところに遭遇。
さすがに大安吉日なので、結婚式がソコココで開催されているようだ。
さらに歩みを進めると、今度はピンクのハート型の風船を手にした人がワラワラ出てくる場所がある。
そこはエレクトロンホールで、
劇団四季の「美女と野獣」を観劇した人がお土産にもらっているものらしい。
いきおい、帰り道はこのピンクの風船集団に飲み込まれて仙台駅方面に向かうこととなる。
ピンクの風船はふとした拍子に人の手を離れ、仙台の天高いお空の彼方へ。
それをぼーっと見ていたら、
心無い人の風船が、バシバシ頭にあたって静電気を発する。痛い。
もうさっさと帰ろう。
最後の目的、今晩の一人宴会の買出しに向かう。
いろんなデパ地下をはしごしようかと思ったけれどそのような元気はなく、
結局ホテルに一番近いS-PALで買うことに。
お土産用の杜の館のクーベルチュールチョコを買い求め、
東京でもどこでも帰るけどRF1の30品目惣菜、そしてこれもJRの駅ならどこでも買えるけどカルディで1000円くらいのスプマンテ、
ボッリチーネと枝つき干し葡萄を買い求め、ホテルへ戻ったころには結局19時前になっていた。

ボッリチーネは私好みの酸味少なくゴクゴクいける辛口スパークリングで、RF1のお惣菜とも相性バツグン。
そうこうしていたら「結婚式でワイン10杯も飲んだよー」という夫が帰ってきてベッドでつぶれている。
地図を見ながら今日は6キロくらい歩いたのか、ウォーキング大会はその倍くらい歩くのだから、こんなんで疲れてちゃまだまだだなー
なんて思いつつも、スパークリングをちびちびひとりでほとんど飲み干し、
「まあ今日は大満足だわ」と一日を振り返りつつ眠りについた。
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